激動のビジネストレンドを俯瞰する「働き方改革」の人類史

尾登雄平

ビジネス書には載っていない、
人類と仕事の話

定価
1,760円(本体1,600円+税10%)
ISBN
9784781621388
JANコード
1920034016008
NDC分類
366
発売日
2022年11月14日
判型
四六判  
製本
ページ数
264ページ
カテゴリー
ビジネス・経済

詳細Detail

  • 内容紹介

・なぜ、日本型組織は「時代遅れ」になったのか?

・なぜ、ビジネスパーソンに「自己啓発」が求められるのか?

・「イノベーション」は労苦を軽減するのか?


古今東西の歴史知識を収集する著者が、

いちビジネスパーソン(労働者)の視点で

働き方の歴史を読み解きます。


【目次】


第1章 働き方の世界史:労働者たちの歩み

◇勤勉な労働者の誕生

■古代ギリシア人にとっての労働

■オフィスワーカー=恥だった?

■「働いて稼ぐ」が美徳になるまで

■労働者が「勤勉」になった理由

◇搾取と戦う労働者

■産業革命後の過酷な「苦汗労働」

■共済団体から労働組合へ

■労働組合の合法化

■労働時間規制と最低賃金の制定

■熟練工が支配していた工場労働

■強い経営者の誕生

■私生活に介入する経営者たち

◇「労働者のための国家」の失敗

■国家と労働組合の対決

■階級のない社会を目指して

■「働かざる者食うべからず」からの脱却

■福祉国家イギリスのはじまり

■戦後の経済発展と福祉国家体制

◇市場価値を求められる労働者

■「ジャパン・アズ・ナンバーワン」の時代

■「メンバーシップ型」から「ジョブ型」へ

■働き方の未来はどうなる?


第2章 労働時間:「1日8時間労働」はどう普及したか

◇日本の労働時間はなぜ長い?

■波平さんの勤め先はホワイト企業?

■日本人が残業をする理由

◇「労働時間」の概念が生まれるまで

■「時間」感覚が普及するまで

■日が昇ってから落ちるまで働く

■現代的な「労働時間」の誕生

◇長時間労働という搾取

■古代ローマ人の労働時間が短かった理由

■ブラックだった農村の底辺労働

◇労働時間の短縮を目指して

■ギルドが残業を禁じた理由

■長時間労働よりも深刻な問題

■「標準労働時間」を求める運動

■労働時間の短縮が社会に繁栄をもたらす

■8時間労働の普及


第3章 生産性:イノベーションは労苦を軽減するのか

◇人間が働かなくていい時代はやってくるのか

■ソサエティ5・0

■ディストピアかユートピアか

◇農業革命がもたらしたもの

■時間がかかった農業革命

■国家システムが民を搾取する

■三国時代の引き金となった経済格差

■「均田制」の失敗

■中世ヨーロッパの「農業革命」

■ヨーロッパ的な田園風景の誕生

■時代に適応できた人とできなかった人の差

◇産業革命がもたらしたもの

■産業革命のはじまり

■工業化の先に待っていたもの

◇情報革命への期待と絶望

■世界をインターネットで結びつけた情報革命

■フェイクニュース、社会の分断、寡占的プラットフォーマー

◇「働き方改革」は私たちの生活を良くしたのか

■労働生産性の低い日本

■技術は人の負担を軽くするか?


第4章 やりがい:人類はどう働かされてきたのか

◇「働きたくない!」という思い

■労働を忌み嫌った人類

■「働きたくない」労働者をいかに働かせるか

◇人を働かせる方法

■ロボットのように働け

■人間性を加味したマネジメント

■労働者にモチベーションを持たせる 

■戦略的マネジメントを担う労働者

■「合理的経営」による疲弊

■イノベーションを生む柔軟な組織とは

■イノベーティブへの求道

◇労働から幸福を得ることはできるのか

■労働を幸福に感じる社会を目指して

■幸福格差の時代

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