文とむきあう 相手に「伝わる力」が身につく文章の教科書

川崎昌平

「自分の文章を疑う勇気」が、あなたの文章力を解き放つ。

定価
1,870円(本体1,700円+税10%)
ISBN
9784781624488
JANコード
1920030017009
発売日
2025年5月26日
判型
四六判  
製本
ページ数
240ページ
カテゴリー
趣味・実用

詳細Detail

  • 内容紹介
文章を書く上で最も難しいのは、自分の文章の間違いを自分で見つけること。
作家、講師、編集者と20年の執筆経験を持つ著者が、「書き直す力」の技術と心構えを伝授。
あらゆる文章の質を高める方法を解説します。


「間違い」を引き受けろ。「正しい」「正しくない」を超えて、
「ほんとうに言いたかった言葉」に出逢うためのレッスン 
大西寿男(校正者)

自分の主観を客観できる技術を身につければ、
よい文章が書けることを教えてくれる画期的な本
福岡伸一(『生物と無生物のあいだ』著者)


【本書「はじめに」より】
本書の目的はたったひとつです。

文章を書くすべての人々に向けて、「自分で文章を校正する」ための技術や考え方を伝えること。

それを手にすれば、文章の質が上がることはもとより、文章を書くこと自体が、とても楽しくなります。
なぜならば、書いた文章を自分で読み返す精度を上げれば、他の誰でもない、
自分自身が、自分の文章の最初の読者として、その価値を味わえるようになるからです。

本書を読んでくださった方が、明日以降、勇気を抱き、自信を持って自分の文章を書き、
かつ読み返せるようになってくれたら、これほど嬉しいことはありません。
そのための材料を、私なりに、懸命に皆さんに伝えたいと思います。

【もくじ】
第一章 自分で校正をしたほうがよい三つの理由
  校正とは何か
  校正にはお金も時間もかかる
  校正で「独力」を鍛える
  校正で自分の魅力を発見する
  校正でAIに勝つ

第二章 自分で校正をするための基礎理論1/疑って読む
  自分の文章を疑う
  わざと「疑いながら読みたくなる」ような文章を書いてみる
  「疑って読む」ことで読者の視線が想像できる
  「疑って読む」ことで文章の質が上がる

第三章 自分で校正をするための基礎理論2/肉体を思い起こす
  誤字脱字はどうして生まれるのか
  肉体を忘れてしまった文字たち
  肉体から解き放たれた文字とむきあうために
  校正するときは肉体の存在を思い起こそう

第四章 自分で校正をするための基礎技術1/文法と日本語の変化
  文法を基準に校正してはいけない
  日本語は変化するものだと意識しよう
  省略される日本語に注意しよう

第五章 自分で校正をするための基礎技術2/構造とトーン
  書き直すことが難しい「構造」
  「構造」を校正するためには他者の文章を読もう
  文章の熱量を表現する「トーン」
  簡単ではない「トーン」の校正
  「トーン」は支配せずに意識だけする

第六章 自分で校正をするための応用技術1/読者のために校正する
  誰が読むのかをまず意識しよう
  誤植かどうかも読者目線で考えよう
  許される誤植
  より深く読者層をイメージするために

第七章 自分で校正をするための応用技術2/未来のために校正する
  正しさとは何か
  間違いを恐れない勇気
  未来の読者のために校正しよう

付録 ケース別・自分で校正をするための事例集
  小説を校正する
  ポスターを校正する
  名刺を校正する
  勤務先企業のウェブページを校正する
  漫画を校正する
  同人誌の校正をする
  レポートを校正する
  映像を校正する
  SNSに書き込む文章を校正する
おわりに

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