幸せな人は「お金」と「働く」を知っている

新井和宏

高校生が感動した
魂の「お金」の授業

定価
1,100円(本体1,000円+税10%)
ISBN
9784781615622
NDC分類
159
発売日
2017年7月13日
製本
ページ数
200ページ
カテゴリー
ビジネス・経済

詳細Detail

  • 内容紹介
  • 目次
外資系金融で数兆円を運用、難病を発症、 ベンチャー企業立ち上げ、リーマン・ショック…… 金融に人生を捧げた異色ファンドマネージャーが語る、 これからの時代を生きる人に本当に知ってほしいこと 日本では、お年玉やお小遣いなど、幼い頃からお金に触れるのに、ちゃんとした「お金」に関する教育がありません。また、家庭で子供とお金の話をすることがタブーのように扱われていることも少なくないようです。 多くの子供たちはお金についての教育をほとんど受けずに大人になります。結果大人になっても、お金に対してきちんとした価値観ができないままです。そのような状態で働き始めたらどうなるでしょうか。働けば当然お金を得るようになります。しかし、お金との距離感が分からないために、結果として、お金の奴隷となり、お金に人生を振り回されるようになります。生きていくためには、もちろんお金が必要ですが、お金は幸せになるための手段であって目的ではありません。 数兆円を運用する外資系金融機関に勤務中に難病を発症、退職後に社会を豊かにする「いい会社」を応援するという理念のもと、金融ベンチャーを立ち上げるなど、20年以上お金と向き合ってきた著者だからこそ語れる、これからの時代を生きる人に知ってほしい「お金」と「働く」、そして「幸せ」の本質。さあ、自分らしい幸せを見つけるために、社会を知り、お金を知り、働く意味を知る旅に出かけましょう。

新井和宏(あらい・かずひろ)
鎌倉投信 株式会社 取締役 資産運用部長 1968年生まれ。東京理科大学工学部卒。 1992年、住友信託銀行(現・三井住友信託銀行)に入社。2000年には、バークレイズ・グローバル・インベスターズ(現・ブラックロック・ジャパン)に入社。企業年金・公的年金などを中心に、株式、為替、資産配分等、多岐にわたる運用業務に従事し、ファンドマネージャーとして数兆円を動かした実績がある。だが2007~2008年、大病を患ったこと、そしてリーマン・ショックをきっかけに、それまで10年近く信奉してきた金融工学、数式に則った投資、金融市場のあり方に疑問を持つようになる。 2008年11月、志を同じくする仲間4人で、鎌倉投信株式会社を創業。2010年3月より、経済的な指標だけではなく社会性も重視した会社選びや、投資先企業をすべて公開するなど、それまでの常識を覆す投資哲学で運営される投資信託「結い 2101」の運用責任者として活躍している。 この投資信託は個人投資家(受益者)も1万7千人以上、純資産総額は274億円超(どちらも2017年5月末時点)となり、2013年には格付投資情報センター(R&I)でも最優秀ファンド賞(投資信託 国内株式部門)を獲得するなど、人気、実績を兼ね備える投資信託へと成長している。 その他に、特定非営利活動法人「いい会社をふやしましょう」理事も務めるほか、 2015年5月にはNHK「プロフェッショナル仕事の流儀」等に出演している。著書に『投資は「きれいごと」で成功する』(ダイヤモンド社)、『持続可能な資本主義』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)がある。
はじめに

私がみなさんに残せるもの
なぜ「お金」のことを学ぶのか
大人にも知ってほしいこと
大病を患って気が付いた
人生を変えた一冊の本との出会い
リーマン・ショック
自分の技術を社会のために使うことに決めた
金融でいい会社を応援するという仕組み
今、正直に伝えておきたいこと
多くの人には学校を出て働かなければならないタイミングが必ずくる
本質・本物の時代がやってきた
自分らしい幸せを見つける旅に出よう

第一章 これからあなたたちが生きる世界

私たちが生きるこの世界
これからは会社の規模よりももっと大事なものがある
いい会社ってなんだろう
会社とはすなわち人である
これからの人と会社に必要なもの
個性を活かして、楽しく幸せに生きる
自然と不自然について

第二章 「お金」を知る

今、あなたはいくら欲しいですか?
金銭感覚は本来みんな違う
お金はなんのために欲しいのか
お金とはなんなのか
お金は手段であって目的ではない
金額には答えがない、金額を目的にしても意味がない
お金はよいもの? 悪いもの?
お金の使い方で社会も変わる
お金で買えるもの、お金で買えないもの、お金で買ってはいけないもの
お金とのよりよい距離感の保ち方

第三章 「働く」を知る

あなたはなぜ働くのですか?
働くことの根本は他者への貢献
働くことを考えることは、人生を考えること
お金のために働くのをやめる
ブラック企業や過労死を考える
会社とは何か
働くやる気はどこからくるのか
働くことと他者への貢献
学校は答えのある世界、社会は答えのない世界
答えがないからこそ続けられる

第四章 「幸せ」を知る

幸せってなんだろう
幸せは自分の中で感じて、自分の中で作る
合理的に考える経済学が見落とすもの
他人の価値観で生きていないか
自分自身の幸せの物差しを持つ
他者への貢献が幸せを生む
利己と利他の一致

第五章 あなたらしい幸せの見つけ方

必要とするお金を最小にする
お金で仕事を選ばない
業種で仕事を選ばない
どの業界で働くかではなく、与えられた中で何をするかにこだわる
本質を見る目を養う

第六章 社会を形作るものすべてに感謝を

一生トイレ掃除をするなら年収いくらだったらやりますか?
自分がやりたくない仕事をやってくれている人がいる
ハーバードが認めた、世界一の「お掃除」
小さな仕事が大きな仕事につながる
無駄な仕事なんて一つもない
イノベーションの起こし方
視野を広く持つとするべきことが見えてくる
小さいことでも幸せになれるような心のありよう
運がよい人、悪い人

おわりに

山の頂上で出会う
幸せの山を登る
あきらめの悪い人だけが最後に残る
仕事にかける想いが誰よりも強い人だけが残っていく
一日一日を大切にして、小さなことを積み重ねる
世の中が変わる時
これからを生きる人たちへ
今この時からでも変わることはできる

巻末付録

若い人に触れてほしい、私が薦める本
若い人に会ってほしい、私が出会えた本物
若い人に訪問してほしい場所

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