勝新秘録 わが師、わがオヤジ勝新太郎

アンディ松本

芸に倒産はない。
没後20年。元側近マネージャーが哀惜をこめて描く、
抱腹絶倒のアウトロー怪物伝!

定価
1,650円(本体1,500円+税10%)
ISBN
9784781615479
NDC分類
778
発売日
2017年6月5日
判型
四六判  
製本
ページ数
200ページ
カテゴリー
エンターテインメント

詳細Detail

  • 内容紹介
  • 目次
元側近マネージャーが体感した、誰も知らない「昭和の怪優」勝新太郎のすべて!
黒澤明監督作品「影武者」主演降板の深層、
偶然完全が生む怪物・勝新太郎の芸の極致論、経済観念はゼロだが、
これ以上ない粋な気遣いの漢・勝新太郎。勝プロダクション倒産、
パンツ事件の真相から、抱腹絶倒のカツシン一家の海外珍道中、
そして「勝新劇場」に幕が降りるその死から現在まで、
側近が哀惜を込めて初めて描く、最高のアウトロー怪物伝!

アンディ松本
 
元勝新太郎マネージャー 本名、松本篤。1949年東京生まれ。大学卒業後、藤田観光トラベルサービスに入社。外人旅行部で自分の得意な英語を活かし活躍。入社数年でサラリーマンの性に嫌気がさし、退社。お世話になった先輩諸氏のいる京都支店へ挨拶に出向き、その折、京都高級クラブ「ベラミ」で偶然、勝新太郎と邂逅する。それが機縁となり、勝プロダクションに入社。マネージャーとして親子同然の生活を送る。1997年、勝の鬼籍入りを契機に、中国に渡り8年余り過ごす。帰国後、高校の英語講師として教鞭を執りながら、師である勝新太郎の教えを後世に伝える。
はじめに

第一章  オヤジとの邂逅とその教え
この人は死なないな/香水の匂いで思い出す/
出会いは京都の高級クラブ「ベラミ」/オヤジと盃を交わす/
今度は東京で/「一週間、俺に付いてみないか」/
「裕次郎は、そのままでいいんだよ、演技せずとも」/
「兄弟」石原裕次郎への弔辞/いい女と好きな女/
〝遊び〟は危機回避/カツシンから罰金は取れない/
経済に関しては無関心/プラマイゼロの人生観/
一万円を五千円に/チップは人間観察の授業料/
その顔を忘れるな!/俺の話はひらがなで書け

第二章  海外珍道中膝栗毛
ハワイでの悪戯/コッポラと裸の付き合い/
マスターベーション爺──『影武者』主演降板の深層/
土産には真心を入れろ!/
『地獄の黙示録』のラストは勝新が決めた/
川谷拓三との夜のニューヨーク/
総理の代わりはいても、勝新の代わりはいない/
収容所で作った麻雀パイ/ケツにペニシリン注射/
「ここ、ここ、ここ」がココアに/座頭市ファンだったカストロ/
幻の座頭市vsブルース・リー

第三章  怪優・勝新太郎の屹立
「お父ちゃんは女性にモテる」/彼女が好きになった男とは……/
兄弟二人で用心棒/きっかけはジェームズ・ディーン

第四章  勝新の芸に倒産はない
芸能リポーターとの信頼関係/
勝プロ倒産──オヤジとの奇妙な生活/事務所の先輩からの嫉妬/
全身全霊で事に当たれ!/どこの組だ? 勝組だ!/
結婚式場で初のショー/盾になってくれたオヤジ/
勝の芸の倒産ではない/〝盲目〟同士の奇跡のセッション

第五章  人間・勝新太郎
背中一面に座頭市──泣きながら食べた粋な差し入れ/
ヤクザとお巡りさんが雀卓を/「勝さんに金を返せとは言えん」/
飲み会にどんどん人が/小林旭とのひと悶着/
序二段と相撲を取っても負けない/千秋楽の〝遊び〟/
冷や汗をかくくらい辛い時を乗り越えろ/オヤジの悪い癖/
マリファナは常習犯

第六章  「勝新劇場」に幕が下りて
オヤジから離れた理由/生涯そのものが作品だった/
いまこそ先生に!/オヤジの教えを次世代に

おわりに

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