電通の深層

大下英治

高橋まつりさん過労自殺、強制捜査、社長辞任
「鬼十則」を捨てた「電通」に未来はあるか
衝撃のデビュー作『小説電通』から35年──
ノンフィクションの巨魁大下英治が描く、
「日本のCIA」電通の光芒と闇

定価
1,760円(本体1,600円+税10%)
ISBN
9784781615264
発売日
2017年3月15日
判型
四六判  
製本
ページ数
448ページ
カテゴリー
ビジネス・経済

詳細Detail

  • 内容紹介
  • 目次
長時間労働、パワーハラスメントによる
「電通」東大卒新入社員高橋まつりさんの過労自殺、強制捜査、そして社長辞任。
巨大広告代理店「電通」は、歴史的に日本の政官業すべてを支配する構造
──「一業種多社制」を有している。
「電通省」、「日本のCIA」と呼ばれ、業界最大のタブーとされた電通の闇に、
『週刊文春』記者時代の1981年から鋭く切り込み、
問題作『小説電通』でデビューした作家・大下英治が渾身の取材力を駆使して描く、
巨艦「電通」の核心を突く激震ドキュメント!

大下英治(おおした・えいじ)
1944年広島県に生まれる。1歳のとき被爆。父を失う。苦学の末、広島大学文学部仏文学科を卒業。大宅壮一マスコミ塾第七期生。1970年、『週刊文春』特派記者いわゆる“トップ屋"として活躍。圧倒的な取材力から数々のスクープをものにする。月刊『文藝春秋』に発表した『三越の女帝・竹久みちの野望と金脈』が大反響を呼び、三越・岡田社長退陣のきっかけとなった。1983年、『週刊文春』を離れ、作家として独立。政治、経済、芸能、闇社会まで幅広いジャンルにわたり旺盛な執筆活動を続ける。『小説電通』でデビュー後、『実録 田中角栄と鉄の軍団』、『美空ひばり 時代を歌う 』、『小沢一郎の最終戦争』、『昭和闇の支配者』〈全六巻〉、自叙伝『トップ屋魂』、『悲しき歌姫 藤圭子と宇多田ヒカルの宿痾』(イースト・プレス刊)、『田中角栄秘録』、『児玉誉士夫闇秘録』、『日本共産党の深層』、『内閣官房長官秘録』、『田中角栄 権力の源泉』、『孫正義秘録』、『小泉純一郎・進次郎秘録』、『自由民主党の深層』(以上、イースト新書)、『田中角栄と越山会の女王』等、著書は450冊以上に及ぶ。
はじめに
第一部 激震ドキュメント 電通の光芒と闇
第一章 電通新入社員 高橋まつりさん 過労自殺死の深層
・『週刊朝日』で働きたかった、高橋まつりさん
・何が高橋まつりさんを追い詰めたのか
・「もう4時だ。体が震えるよ・・・しぬ。」
・ネット広告急増で長時間労働が常態化
・強制捜査の波紋


第二章 電通、闇の実態
・「早朝まで長時間残業に耐えたいたんだな」
・エリート新入社員の鼻をへし折る電通カルチャー
・「残業は七〇時間以上、絶対につけるな」
・体育会気質行事「電通富士登山」
・これが天下の電通か


第三章 NHKと電通-その対立構図
・海老沢勝二VS成田豊
・MLB放映権料を巡る攻防
・NHK叩きの深層
・天下り的儲け

第四章 永田町と電通
・電通EYEと日本新党
・小池百合子広報委員長
・新進党CMで躍進
・自民党VS新進党CM対決
・「ボクが永田町できらわれるワケ」CM
・小沢一郎CM撮影舞台裏

第五章 オリンピック利権
・スポーツはカネになる
・バブルの申し子、高橋兄弟

第六章 「鬼十則」と電通
・新しい社是を打ち出すのか
・東大閥とコネ入社枠
・電通の厳しい箝口令と処罰-そのDNAは何処へ行く

第七章 「鬼十則」を捨てた電通に未来はあるか
・二番手以下など意味がない
・黒枠広告獲得に奔走
・電通は懐が深い
・電通は「鬼十則」をなぜ捨てた
・真面目に働く、人に尽くす日本人は何処へ
・電通OB副大臣からの苦言
 
第八章 【特別対談】電通の正体 大下英治×佐高信
・覚悟のデビュー作『小説電通』の舞台裏
・週刊誌とのせめぎあい
・資本主義の総本山
・政治の背後にも
・闇の仕事師がいなくなる

第二部 【特別収録】小説電通
 [解説]-タブーに挑戦した問題作 佐高信

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