ワインの授業 フランス編

杉山明日香

「体系」がわかれば、ワインはもっとおいしくなる!

定価
2,530円(本体2,300円+税10%)
ISBN
9784781612843
NDC分類
588
発売日
2015年2月24日
判型
A5判  
製本
ページ数
256ページ
カテゴリー
趣味・実用

詳細Detail

  • 内容紹介
  • 目次
河合塾で数学講師を務める異色ソムリエールが、予備校の授業のようにフランスワインの世界を語り尽くした全6回の集中講座。教えるプロの手にかかれば、複雑なワインの世界もこんなにすっきりとわかりやすいものに!  スーパーやレストランでこれまでなんとなく選んでいたワインを、もっと積極的に、味と香りを予想しながら選べるようになれば、毎日の食事はもっと楽しくなるはず。ワインと付き合うための、最初の「壁」の越え方をお教えします。

「このワイン、おいしい! だけでは飽き足らない人への、明日香さんのていねいなレッスンです。かんたんにいえば、幸福の指南書です。」角田光代(作家)

「ワインを自分で選べるようになると人生が変わります。この本で人生が変わります。」佐藤伸一(パリ「Passage53」シェフ)

杉山明日香(すぎやま・あすか)
東京生まれ、唐津育ち。理論物理学博士でソムリエール。河合塾の数学講師として主に東大進学クラスや医学部進学クラスを担当する一方、ワインスクール「ASUKA L’ecole du Vin」の主宰やシャンパーニュ・ワインの輸入業など、ワイン関連の仕事を精力的に行っている。著書に『受験のプロに教わるソムリエ試験対策講座』(リトルモア)がある。
目次

はじめに

序章 ワインとフランス
赤ワインと白ワインの違いはたったひとつ / ブドウを摘み、潰した果汁を醗酵させる / ワインをまろやかにするM.L.F.とは? /
エルヴァージュ─樽が味わいを左右する / 滓引きと清澄と濾過 / 皮と種を漬け込まない─白ワインの造り方 /
黒ブドウの色をまとわせる─ロゼワインの造り方 / ワインを造っている10の地方 / ブドウと気候は相関している! /
フランスの白ブドウ─シャルドネ、ソーヴィニョン・ブラン、ミュスカデ / フランスの黒ブドウ─メルロ、グルナッシュ、シラー /
フランスワインの品質とブランドを確立したA.O.C.法 / ラベルがわかれば、ワイン選びが楽しくなる

第一章 シャンパーニュ地方
シャンパーニュを造る3つのブドウ / シャンパーニュは白とロゼしか造ってはならない / 17の特級の村と42の一級の村─格付けについて /
グラン・クリュの村同士なら「グラン・クリュ」と言っていい / 機械でなく手で摘んだブドウしか使えない / ブドウを搾りすぎてはならない! /
その味を守る調合師たち / シャンパーニュ最大の特徴─瓶内二次醗酵とは? / セロスさんの凍らせないデゴルジュマン /
シャンパーニュが5000円くらいする3つの理由 / 赤ワインと白ワインを混ぜてもいい─ロゼ・シャンパーニュの造り方 /
ドン・ペリニヨンが1万5000円くらいする理由 / 辛口か甘口かはラベルを見ればわかる /
黒ブドウを混ぜず、白ブドウだけで造られるブラン・ド・ブラン / 王道のN.M.とマニアックなR.M. /
チーズ、お鮨、豚しゃぶ─シャンパーニュに何を合わせる? / シャンパーニュではない、ふつうのスパークリングワインの製法 /
リーズナブルなスペイン版シャンパーニュ「カヴァ」

第二章 ブルゴーニュ地方
ブルゴーニュでは年間2億本のワインが造られ、1億本を輸出している / 生産量の1/3はボージョレ地区 /
激しい気候がブドウの味を左右する / 「いい土壌」とは何か? / ブルゴーニュ地方の4つの「県」の土壌 /
ブルゴーニュワインとテロワール / A.O.C.を知らないとワインを上手に買うことができない /
ブルゴーニュだけが畑ひとつひとつを格付けしている / その畑は誰のものか? / 特級畑と1級畑のラベル /
ブルゴーニュ地方のなかの、44の「村」と23の「地区( 地方 )」 / なぜ古いブドウの木のほうがおいしいブドウが実るのか? /
ビオ・ワインの歴史 / リュット・レゾネ ↓ ビオロジック ↓ ビオディナミ / シャブリ&グラン・オーセロワ地区/
コート・ド・ニュイ地区 / コート・ド・ボーヌ地区 / ボーヌの街のビストロ「マ・キュイジーヌ」がすごい! /
コート・シャロネーズ地区 / マコネ地区 / ボージョレ地区 / ボージョレ・ヌーヴォーの造り方 /
ブルゴーニュの覚えておきたいプルミエ・クリュ / あなた色に染まるシャルドネ男子 / 北部、中部、南部でそれぞれ味わいが違う /
ブルゴーニュ白ワインの神髄─ムルソー、ピュリニィ、シャサーニュ / 酸・ミネラル・花・果物のニュアンスの差 /
造り手の人柄とワインの味わいは一致する? / 親から子へワイン造りは受け継がれていく /
赤、最高峰の3つの村─ジュヴレ・シャンベルタン、シャンボール・ミュジニィ、ヴォーヌ・ロマネ / とんかつに合う白ワイン

第三章 ボルドー地方
最高級赤ワインの産地─メドック地区 / シロン川が貴腐ブドウとなる環境をつくる─グラーヴ地区とアントル・ドゥ・メール地区 /
メドックに次ぐ最高級赤ワインの産地─サン・テミリオン─ポムロール地区 / ボルドーワインとブルゴーニュワインの決定的な違い /
シャトーとドメーヌ─造り手と畑の関係 / 畑にランク付けするブルゴーニュと、人にランク付けするボルドー / メドック地区 /
グラーヴ地区 / ソーテルヌ─バルザック地区 / ブライ─ブルジェ地区 / サン・テミリオン─ポムロール地区 / アントル・ドゥ・メール地区 /
セミヨンで造る珍しい泡─クレマン・ド・ボルドー / メドック地区の格付け─61のシャトーを5つのランクに分類 /
私が「ワインってすごい!」と思ったきっかけ / どれも有名すぎる14のシャトー / バレンタインのときに並ぶハートマークのラベル /
「畑」でなく「造り手」に魅了される / 格差をつけすぎずに上げていく? / シャトーをたて直す / 1〜5級には入らない約250の優れたシャトー /
各シャトーの、もうひとつのラインナップ / シャトー・ディケムが並ぶロンドンのワインショップ / 赤か白か、格付けされているかされていないか /
10年ごとになんだか揉めている…… / あえて格付けをしない、ポムロール地区の優良ワイン / カベルネに合うサーロインステーキとメルロに合うフィレステーキ

第四章 ロワール地方
4つの地区で栽培されるブドウが違う!/青っぽさがやさしいソーヴィニョン・ブラン/ロワール河下流と言えばミュスカデ /
レストランで白ワインを1本だけ開けるとしたら / ロワールを代表する赤のシノンと白のヴーヴレ /
キリッしたソーヴィニョン・ブランが楽しめる/うなぎのかば焼きとタルトタタン / ローヌ地方/焼けた丘と焼けた大地 /
濃いシラーを白ワインで薄める/甘くておいしい酒精強化ワイン / 13品種をブレンドできる「法王のワイン」

第五章 アルザス地方
ラベルにブドウ品種が書かれているのでわかりやすい / フランス人に最も身近な泡、クレマン・ダルザス / 考え方がフランス人よりドイツ人? /
大量生産を反省し、彼らはアルザスらしいワイン造りに回帰した / 遅摘みワインと、粒選り摘みの貴腐ワイン / アルザス料理は日本の家庭の味に近い /
タルトフランベ、シュークルートと、浅草橋の「ジョンティ」/ジュラ—サヴォワ地方 / サヴァニャンから造られる黄ワインとは? /
干しブドウで造る甘口の藁ワイン/シャスラ、ジャケール、アルテス─サヴォワ地方のブドウ / チーズフォンデュに合うワインとすき焼きに合うワイン /
プロヴァンス地方 / ロゼワインを愛しすぎる人たち / 夏のバーベキューでキンキンに冷やして飲むワイン / やっぱりロゼに合う、プロヴァンス地方の料理 /
コルス島はほぼイタリア? / ラングドック—ルーション地方 / ラングドックでは、ありとあらゆるブドウが栽培されている! /
スティルワインよりV.D.N.で有名なルーション地方/南西地方 / ボルドーからピレネー山脈までの4つの地区 / ブラックワイン? カオール

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