パリの国連で夢を食う。

川内有緒

転職先は国連。
世界一のお役所と、自由なパリで、
“自分を生きる”を考えた。

推薦のことば
「国連」には驚かされてばっかりだ。
川内さん、教えてくれてありがとう。
北尾トロ(作家)

自由を生き、勝ち取るとは、こういうことなのだ。
岩城けい(作家)

定価
1,650円(本体1,500円+税10%)
ISBN
9784781612430
NDC分類
329
発売日
2014年9月5日
製本
ページ数
315ページ
カテゴリー
政治・社会

詳細Detail

  • 内容紹介
  • 目次
世界一のお役所の舞台裏は、驚きの連続だった!

らららー、わおー、
パリの美しさにはしゃぎながら面接をうけ、
約2000倍の倍率を勝ち抜いて、私は国連に転職した。

そこには奇妙な慣行やユニークな職場文化が花開き、
国際色豊かなオフィスにはスーツ、民族衣装、パジャマ姿の人まで。
ガチガチの官僚機構とカオスな組織運営に、ビックリしながらも
愉快な同僚たちや、個性的な生き方をする友人たちに囲まれて、
パリの日々は楽しく過ぎていく。

けれど、ふとした瞬間に我に返る。
国連でやりたかったことって何だっけ?
次第に自分の生き方に対する違和感が膨らんでいった。
大切なのは、生涯保障された安定か、それとも……。

新田次郎文学賞を受賞した川内有緒が、
パリと国連での5年半におよぶ自身の体験をユーモラスに描いた、
30代女性のライフストーリー。

川内有緒(かわうち・ありお)
東京都出身。日本大学芸術学部卒、アメリカ・ジョージタウン大学にて修士号を取得。コンサルティング会社やシンクタンクに勤務し、中南米社会の研究にいそしむ。その合間に南米やアジアの少数民族や辺境の地を訪ねた旅の記録を雑誌や機内誌に発表。2004年からフランス・パリの国連機関に5年半勤務したあと、フリーランスに。現在は東京を拠点に面白い人やモノを探して旅を続ける。書籍、コラムやルポを書くかたわら、アートや音楽イベントの企画にも関わり、自身でもアート・スペース「山小屋」を運営。著書に、パリで働く日本人を追ったノンフィクション、『パリでメシを食う。』(幻冬舎文庫)他がある。『バウルを探して~地球の片隅に伝わる秘密の歌~』(幻冬舎)で、第33回新田次郎文学賞を受賞。
まえがき
序章 エッフェル塔は輝いて
 いつもの夜に国連が
 引き揚げられた戦艦大和
 分厚い封筒

第一章 迷宮と穴蔵
 スイート・ゴースト・ホーム
 赤いドレスの女と世界の同僚たち
 迷宮と穴蔵
 仕事をください!
 国連職員のカースト制度


第二章 国連のお仕事
 チーム必殺仕事人
 国連ライフの昼と夜
 事件の推理と国連パスポートのミステリー
 巨大なアート作品
 地球の反対側のできごと
 さよなら、チャーリーズ・エンジェル

第三章 パリの空だけが見えた
 L字ウォーズ
 人類の平和のために
 会議は踊る!
 サキーナの世界
 ボナパルト通り二十五番地


第四章 転がる石
 国連職員は織姫と彦星
 ソルボンヌ大学の怪
 幸せのカタチ
 そして、誰もいなくなった
 二艘の小舟が


第五章 不思議の国の魔法はとけて
 退職します
 私のバトンをお渡しします
 セーヌ川に浮かぶ船
 スタンプラリー
 映画館で上映を

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