進化するアカデミア 「ユーザー参加型研究」が連れてくる未来

江渡浩一郎 著 / ニコニコ学会β実行委員会 著 / serori イラスト

ユーザー参加型学会「ニコニコ学会β」が可視化した、知的生産の最前線!【特典ポストカード付】

定価
1,430円(本体1,300円+税10%)
ISBN
9784781609959
NDC分類
302
発売日
2013年5月9日
製本
ページ数
196ページ
カテゴリー
ビジネス・経済

詳細Detail

  • 内容紹介
  • 目次
「知を生み出し共有する仕組み」が普及したことで、イノベーションの連鎖が起こっている現在。その構造に着目し、さらに立場や領域を超えて人々がつながり創造性を加速させられるよう、インターネット・コミュニティ「ニコニコ学会β」がつくられた。最初の実践は「ユーザー参加型学会(シンポジウム)」の開催だ。

 これまでに実施した3回のシンポジウムはすべてニコニコ生放送で中継され、オンライン視聴者は総計25万人以上(生放送での視聴者数)、コメントは14万件を超えた。そこでの実践に、ニコニコ学会β実行委員各自が大学、研究所、IT企業等での仕事や研究、またアーティスト、デザイナーとしての活動を通して得た経験や知見を織り交ぜ描き出す、知的生産の最前線!

【特典ポストカード付】

カバー描き下ろしイラストの特製ポストカードが付きます。




●江渡浩一郎(えと・こういちろう)

ニコニコ学会β実行委員会委員長。独立行政法人産業技術総合研究所主任研究員/メディア・アーティスト。2010年、東京大学大学院情報理工学系研究科博士課程修了。博士(情報理工学)。産総研で「利用者参画によるサービスの構築・運用」をテーマに研究を続ける傍ら、「ニコニコ学会β」の実行委員長も務める。主な著書に『パターン、Wiki、XP』、『ニコニコ学会βを研究してみた』。

●ニコニコ学会β実行委員会(にこにこがっかいべーたじっこういいんかい)

大学で教鞭を執る学者や研究機関に在籍する研究員にIT企業やコンテンツ配信会社に勤める者、またアーティストやデザイナーまでさまざまな職業に従事するメンバーが集まって運営されている委員会。
はじめに

第1章 ユーザーとともに起こす知的イノベーション
 ◇創造性が連鎖する環境とは
 ◇「ユーザー参加型研究」の世界
  /解説 後藤真孝[産業技術総合研究所 首席研究員]
 ◇YouTubeになくてニコニコ動画にあるもの 他

第2章 学会ってどんなところ? 研究者って何してるの?
 ◇そもそも研究とは何か
 ◇ニコニコ学会βが新規性にこだわらない理由
 ◇科学の進化は、評価の進化とともにある
  /解説 岡本真[アカデミック・リリース・ガイド株式会社代表取締役] 他

第3章 ドキュメント・ニコニコ学会β
 ◇ニコファーレで学会がやりたい
 ◇「研究」の入口はすぐそこにある。たとえばニコニコ動画とか
  /解説 myrmecoleon[明治大学 米沢嘉博記念図書館職員]
 ◇ニコニコ学会βが発足するまで 他

第4章 ニコニコ学会β 実装編
 ◇100連発という新しい研究の表現
 ◇発表をするほうも見るほうも、テンションが上がり続けるフォーマット
 ◇美しさ、おもしろさ、興奮の向こうに未来がある
  /解説 高須正和[チームラボ株式会社 カタリストDiv] 他

第5章 ニコニコ学会β 運営編
 ◇ニコニコ学会β合宿
 ◇ニコニコ生放送で運営会議
 ◇クラウドファンディングによる資金調達 他

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