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  • 2017.03.07

『サッカーと愛国』が第27回ミズノスポーツライター賞を受賞!

  •  編集部

清義明さんの『サッカーと愛国』が
第27回ミズノスポーツライター賞を受賞しました!

 

<内容紹介>
スタジアムには日本人が知らない世界基準がある!渋谷スクランブル交差点「自称・日本代表サポーター」、「JAPANESE ONLY」横断幕&バナナ事件、旭日旗問題、「サッカー犯罪防止法」、ネオナチとフーリガン、ウルトラスの革命、ザンクトパウリのゴール裏、欧州クラブ事情……サッカーはレイシズムとどう闘ってきたのか? 

<選考理由は以下>
サッカーとナショナリズムの強い親和性に触れ、村と村との闘いから始まったその歴史に注目し、サッカーが発展した19世紀、故郷から都市に働きに出た労働者たちはサッカーチームに故郷の代替物を見出した。共同体としての認識は「私たち」とそれ以外の人々とを分けるものとなり、サッカーの試合は敵と味方を分かりやすく見せる仕掛けになった。敵対する他者の存在は、排外主義や差別主義をたやすく助長させる危うさを秘めている。それでいてサッカーは、FIFAの理念にも掲げられているように、世界の人々が肌の色や言葉や宗教を超えて一つになる働きも確かに秘めている。本書はこうしたサッカーにおけるナショナリズムの複雑な様相を、国内外でのフィールドワークや関係者への取材をもとに現状リポートしながら前景化し、それとともに欧州サッカーの事例を紹介しながらその後景にあるコスモポリタニズムにも目配りして読み解こうとするものである。 
全体として本書は、スポーツとナショナリズムの関係を多面的にとらえ、その危険性と共にその可能性にも注目した視野の広いルポルタージュであり、日本の動きと世界の動きを連動させながら論じて説得力がある。著者は各国のサッカー事情に詳しく、自身の取材からも、文献からもたくさんのことを身につけている。今まで「なんとなく知っていた」サッカーとナショナリズム、民族主義を、ヨーロッパ全体に広く目を向けて解説し日本の事情と対比して見せてくれた点でも貴重な一冊といえるだろう。

ミズノスポーツライター賞 | 公益財団法人 ミズノスポーツ振興財
 
清義明(せい・よしあき)
1967年生まれ。横浜市在住。フリーライター。 「サッカー批評」「フットボール批評」などに寄稿し、近年は社会問題などについての論評が多い。 日本初のサッカー専門映画祭「ヨコハマ・フットボール映画祭」「東京国際フットボール映画祭」や、サポーターによるNPO組織「ハマトラ・横浜フットボールネットワーク」、東日本大震災の際にサッカーサポーターの被災地支援プロジェクト「Football saves Japan」を立ち上げるなど、独自の活動でも知られる。 中央大学卒業後、株式会社ナムコにて事業戦略やエンターテインメント施設のプロデュースを担当。その後、ウェブ業界へ。多数のスポーツサイトの企画プロデュースも手がけている。他、サッカー映画の字幕翻訳作は多数。 清義明のブログ Football is the weapon of the future

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